< ≪ 中小企業の人材活用 ≫ >
近年、特に中小企業・小規模事業者は人口減少による労働力不足やデジタル化の進展、価値観の多様化など大きな変化に直面しており、従来のやり方では、競争力を維持することが難しい状況です。
このような中、採用難や若手の早期離職、育成の遅れといった人材課題は、企業の成長を阻む要因になっています。
今回は、中小企業庁の「中小企業・小規模事業者人材活用ガイドライン」を踏まえながら、採用・育成・定着の流れに沿って人材活用のポイントを整理します。
1.自社の課題を可視化
中小企業の現場では、「売上が伸びない」「新規顧客が開拓できない」「デジタル化が進まない」といった経営課題が掲げられることがあり、その背後には人材に関する問題が潜んでいることがあります。課題を人材面から分析し直すことで、根本的な改善策が見えてきます。
2.採用前の準備(自社の魅力・人材像・役割の明確化)
採用活動には、求人を出す前の準備が重要です。
まずは、「どの業務を担ってもらいたいか」「どのようなスキル・価値観を求めるか」を明確にすることから取り組みましょう。
次に、自社の強みや魅力を棚卸しし、「仕事内容」「成長機会」「働きやすさ」の3点を中心に整理します。これらを具体的な言葉で発信することで、応募者は働くイメージを持ちやすくなります。
3.採用活動の強化
採用環境が厳しさを増す中、人材を確保するためには、ターゲットを広げ、採用手法を多様化する必要があります。例えば若年層では、職場見学会やインターンシップが有効です。また、ホームページやSNS等で社員の働き方や成長事例を発信することも効果的です。
また、採用プロセスそのものの改善も重要です。
4.採用活動の強化
試用期間等の、採用後の最初の期間は定着率を左右する重要な時期です。若手の早期離職を防ぐために欠かせないのが、体系的な支援です。業務の全体像や役割期待を丁寧に共有する、小さな成功体験を積ませる、などが有効です。また、疑問や悩みを気軽に相談できる環境を整えることも重要です。
5.採用活動の強化
企業において「人が育たない」とされる背景には、「教える時間がない」「育成が現場任せ」という課題がよく見られます。これには、OJTとOff-JTを組み合わせた体系的な育成が有効です。
近年は、デジタル化に対応したリスキリングも重要性が高まっています。
さらに、学んだ内容を社内に共有する機会を設けることで、学習内容が組織全体の知識として蓄積され、学びのサイクルが持続します。
6.採用活動の強化
心理的安全性とは、意見や疑問を自由に表明でき、失敗を恐れず挑戦できる状態のことです。心理的安全性が確保されると、社員の主体性が高まり、チームの学習速度も向上します。「安心して挑戦できるチーム」は離職率が低く、生産性も高まる傾向があります。
このように、企業が持続的に成長していくためには、採用・育成・定着を切り離して考えるのではなく、一貫した人材戦略をとしてつなげていくことが重要です。
詳しい内容は、事務所だより3月号に掲載しておりますので、ご参照ください。
*その他「子ども・子育て支援金制度 こども誰でも通園制度の創設」「治療と仕事の両立支援(努力義務)」等についても取り上げています。詳しい内容は今月号の長尾事務所だよりをご覧ください。
*税務関係では「令和8年度税制改正(案)のポイント」「資本的支出と修繕費」等についてのパンフレットを用意しました。ご希望の方には差し上げます。
「長尾事務所だより3月号」、ご希望の方には郵送いたします。
ご相談・ご質問受け付けております。お気軽にご連絡ください。
(042-523-5678) |